この機能を使用するには、イベント機能が追加された Enterprise アカウントが必要となります。
Livestream Studioを使用してVimeoでイベントをストリーミングする場合、MPEG-DASHプロトコルを利用したフェイルセーフストリーミングソリューションを使用するオプションがあります。
これは、異なるバックエンドアーキテクチャを介してストリームが送信されることを意味し、ストリームの全体的な信頼性と安定性を向上させるのに役立ちます。
記事の内容:
- フェイルセーフストリーミングを使用するメリットとデメリット
- イベント設定でフェイルセーフストリーミングを有効にする
- フェイルセーフストリーミング経由でストリーミングするようにLivestream Studioをセットアップする
- サードパーティエンコーダーを使用してフェイルセーフストリーミング経由でストリーミングする方法
- フェイルセーフストリーミングは、Vimeoのバックアップストリーム機能と互換性がありますか?
フェイルセーフストリーミングを使用するメリットとデメリット
フェイルセーフストリーミング(MPEG-dash)を使用してストリーミングすることを選択した場合、サーバーまたはエンコーダーの問題による中断、バッファリング、途切れ途切れの再生が発生する可能性が低くなります。
ただしこれを実現するため、このストリーミング方法では、イベントから視聴者までのレイテンシーもしくは遅延かならず増加します。デフォルトのRTMPS設定を使用する場合の遅延は約15~20秒です。フェールセーフストリーミング経由でストリーミングする場合、視聴者への遅延は1分近くになります。
イベント設定でフェイルセーフストリーミングを有効にする
ライブイベントを作成する際には、ブロードキャスト方法を選択した後に、「レイテンシー」ドロップダウンから「フェイルセーフストリーミング」を選択できます。
イベントを作成した後は、「設定」内で選択内容を編集できます。「プロダクション」ドロップダウンを開いて「レイテンシー」オプションを見つけ、「レイテンシー」ドロップダウンを開き、「フェイルセーフストリーミング(60~70秒の遅延)」を選択します。
フェイルセーフストリーミング経由でストリーミングするようにLivestream Studioをセットアップする
デスクトップシステム上のLivestream Studioが最新であることを確認してください。その上で以下を実行します。
- Studio を起動し、Vimeoアカウントにログインします。
- ストリームタブを選択し、配信先に Vimeo が選択されていることを確認します。
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「ストリーミングプロトコル」で、「フェイルセーフストリーミング(MPEG-dash)」を選択します。
- 残りの Studio ストリーミング設定は、通常どおりに構成できます。ストリーミングを開始する準備ができたら、配信を開始をクリックします。
- ストリームが開始されます。(遅延の度合いが高いため、視聴者がストリームの視聴を開始できるのは、開始をクリックしてから約 1 分後となります。)
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フェイルセーフストリーミングを選択すると、保証された接続を介したストリーミングが行えます。複数のイーサネット、Wi-Fi、または4G/LTEネットワーク接続を介してストリームできるようになり、帯域幅が増加すると同時にネットワークに冗長性も与えられます。
⚠️注:Vimeoのイベントのプレビューページでストリームプレビューを表示することを選択した場合、視聴者にストリームを表示するには、Vimeoで「ライブ配信を開始」をクリックします。
サードパーティエンコーダーを使用してフェイルセーフストリーミング経由でストリーミングする方法
外部エンコーダーを使用してイベントをストリーミングする場合、フェイルセーフストリーミングを使用してストリーミングするには、専用のアプリケーションをローカル環境(つまり、お好みのエンコーディングアプリケーションを実行するデバイス)にインストールする必要があります。
詳細については、フェイルセーフストリーミングでストリーミングするためにサードパーティエンコーダーをセットアップする方法」をご覧ください。
フェイルセーフストリーミングは、Vimeoのバックアップストリーム機能と互換性がありますか?
はい!バックアップMPEG-dashストリームをイベントに追加することで、ライブイベントの信頼性を2倍にすることができます!フェイルセーフストリーミングでバックアップストリームを有効にする方法の詳細については、「バックアップストリームを作成する方法」をご覧ください。